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禁煙関連
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こちら禁煙外来―38のちょっといい話

禁煙を真剣にしようと思っている人、身近な人に心から禁煙をしてほしいと願っている人、医療関係者にはおすすめの1冊。ただし、本書はタバコの害を衝撃的に書きたてる啓蒙書でもないし、ハウツー本でもない。医師と禁煙をしようとする人々の人情味あふれた交流を描いたエッセイ集である。 著者は、奈良県の病院に「禁煙外来」を開設し、インターネット上で「禁煙マラソン」を主宰している医師。彼女に会いに来る人々にはみな切実な理由があり、それぞれのおかしくも悲しいエピソードに、心が温まる思いをしたり、勇気づけられたりするだろう。 暴走族のメンバーだった女性。好きな彼氏に気に入られたい一心で禁煙をしたいと言う。末期ガンの男性がいる。死の間際に禁煙を敢行し、人生で誇れるものは何もないけれど禁煙できたことだけは自慢できる、と家族に自分のがんばる姿を見せて逝った。娘の縁談を機に禁煙を決める煙草屋の親父さん。もちろん、禁煙していることは秘密だ。絶対にタバコはやめないとわざわざ宣言しに来る人などなど。このエッセイに登場する人々はみな魅力的で人間くさい。また、著者が親愛の情をもって、ひとりひとりと接していたことが端々に見えてくる。 「禁煙マラソン」のURLは、本書で紹介されている。インターネットを使って、医師や経験者など、痛みをわかってくれる支援者からアドバイスと励ましをもらいながら、禁煙を続けていこうという新たな試みである。本書に関心のある読者は要チェックだ。(齋藤聡海)

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